マルチメディアの新しい時代は、映画製作にとって千載一隅の機会をもたらしています。映画において、サウンドトラックは映像と同様に、物語を語るうえで重要な役割を果たします。
音楽は、映画の重要な構成要素として、良い映画を偉大な映画へと変えてくれます。音楽は、設定を作り上げ、空気感を生み出し、映画の諸要素へ目を向けさせ、物語をより力強く描き、情感を呼び覚まし、登場人物の演技に意味を与えてくれるのです。
鳴鳳堂国際青年映像祭は、皆さんのような若い映画製作者や映像人にとってその作品を披露し、創造性を際立たせ、世界にインパクトを与える、他に類のない舞台なのです。
受賞者と候補者の皆さんおめでとうございます。皆さんは、世界の映像メディア産業の明日を担う、次世代のリーダーです。音楽と映画で、もっともっと素晴らしい物語を語ろうではありませんか! 映像祭を楽しんでください!
世界的に著名なアーティストであり、ユネスコ親善大使としての肩書を持つ譚盾は、クラッシック音楽の境界を超え、マルチメディアの活用や東洋と西洋の伝統を融合した独創的な作風で今日の音楽界に多大なる影響を与えてきた。グラミー賞、アカデミー賞、グロマイヤー賞、バッハ賞、ショスタコーヴィチ賞の受賞はもとより、近年にはイタリアの生涯功労金獅子賞を贈られるという素晴らしい功績を残している。譚盾の音楽は、世界屈指のオーケストラ、歌劇場、国際音楽祭、ラジオ、テレビでもしばしば取り上げられている。最近、彼はバード大学音楽学院の学長に就任し、学長として人生を変える音楽の力を身をもって示し、かつ音楽と歴史、芸術、文化、社会とのつながりの理解という音楽院の使命をはた
すべく指導にあたっている。